このサイトのタイトルでもある、「ホワイト企業に就職・転職したい!」。
現代の日本では誰しもが願うことですが、なかなか実現することは難しいですよね。
今回はライターさんにお願いして、ホワイト企業に就職する方法について、ご自身の失敗も含めて書いていただきました。
今すぐ動きたい方は先にこちらから!
ホワイト企業への就職や転職は、働き口を探している人にとっては実現したい夢だと思います。
私も新卒で就活していた頃、ホワイト企業の内定をもらいたくて、とにかく一流企業を歩きまわりました。『一流の大企業ならホワイトだろう!』と、世の中のことなど何も知らず、有名な企業や一流と呼ばれる会社ばかりを受けていました。
その甲斐あって、何とか大手一流企業の内定をもらい、卒業後に働き始めました。
給与もボーナスも一般的な企業よりいいし、福利厚生も手厚い。当然、社員一人ひとりを大切にしてくれるだろう。そう信じて働き始めました。
しかし、私は甘かったのです。
一流企業だからといって、ホワイト企業とは限らないのです(新人以外にはホワイト企業だったのかもしれません)。
福利厚生は確かに手厚いのですが、新人に対しては待遇がひどいものでした。
周囲(先輩方)は定時で帰宅する人もいる一方、新人だけは連日残業の日々でした。いわゆる”しごき”に近いというか、『新人は早く仕事を覚えろ!残業してでも!』ということだったのでしょう。
私は『確かに新人だけど、だからといって残業が必須なの?』と疑問を覚えましたが、所詮は一番下の立場です。口答えも許されませんし、愚痴をこぼしてしまったが最後、就活の苦労が水の泡になってしまいかねません。
必死に働きましたが、やはり耐え切れずに2年で退職となってしまいました。
そして失業保険をもらいながら、今度は第二新卒(明確な定義はありませんが、学校を卒業してからおよそ3年未満の求職者を指す)として転職活動を始めました。
一度目の就職は失敗でしたが、この経験を無駄にしないためにも、今度こそ本当のホワイト企業へ就職しよう決意しました。
転職サイトに登録し、開催される企業説明会にはなるべく参加しました。さらに求人情報も、特に福利厚生欄をすみずみまで読みましたし、就職者のクチコミも参考にしました。
合わせて、ハローワークや求人サイトの転職コンサルタント(またはエージェント)さんにも相談しながら、ホワイト企業を探しました。
その結果、失業保険が終わりそうな頃、ようやくベンチャー系の企業に就職することができたのです。
『ベンチャーって、みんなギラギラしてて、深夜まで働いている人が多い印象なんだよなぁ……。また探すしかないだろうか。』
そんな不安に押しつぶされそうになりながら、仕事をこなしていきました。
ところがそのベンチャー企業は、以前の職場より年収が多かったのです。
さらに認められた人だけが学ぶことができる、キャリアアップの研修も受けられました。そしてこの研修が終わると、一つの部署が任されることになっていました。
新人でも残業が多くなることは全くなく、全員が平等です。必要に応じた残業なので、部署の全員で協力して仕事を終わらせます。
残業手当もきちんと支払ってくれるし、交通費や家賃手当まで支給してくれます。また先輩・新人に限らず、リフレッシュのために有給を使うこともできました。
私は『なるほど』と思いました。
社員を優秀な人材に育てるためには、常に社員を大切に思い、やる気のある人が挑戦できる環境を整えなければなりません。
それには大幅なコストと時間がかかるのですが、ホワイト企業は人材育成に対して、ちゃんと経費と時間を出してくれます。前の会社はそのコストをケチるために、新人にあんな詰込みのような業務や残業をさせていたのでしょう。
そしてそうやって丁寧に育てた社員は、その恩に報いようと一生懸命会社のために働いてくれます。
私も例にもれず、『ベンチャーだからてっきり低賃金の重労働ばかりかと思ったけど、前の会社より全然働きやすいじゃん。こんな会社もあるんだなぁ。頑張って働いて、会社を成長させたい!』と思うようになりました。
そうしてホワイト企業は成長していくのかもしれません。
有名な一流企業でなくても、ホワイト企業はある。
この転職で、そう実感しました。
私はたまたまホワイト企業に就職できましたが、それと同時に、私が最初の就活で失敗した理由が分かりました。
名前で就職先を決めてしまったからです。
『大手の会社だから』とか『みんなが知っている企業だから』とか、名前だけで決めてしまうのは危険です。どんな会社にも、求人情報誌や転職サイトには載っていない”裏事情”が必ずあるからです。
『一流の大企業ならホワイトだろう!』などと決め付けた、私の判断は誤りでした。
転職の時に登録したサイトで、コンサルタント(またはエージェント)の人に相談しました。
彼らは企業をリサーチして、求職者とマッチングさせるのが仕事です。求人情報だけでは見ることが難しい、企業の内部まで調べてくれています。
もう素直にいろいろ聞いたほうがいいですし、こちらも”どういう働き方がしたいのか”を正直に打ち明けなければなりません。でないとマッチングができないからです。
『こういうこと聞いちゃいけないのかな?』とか、尻込みする必要もありません。むしろそういうことを正直に言わないで、後で「就職したけどミスマッチで退職しました」となるほうが最悪です。
自分も不利益だし、マッチングした転職サイトも不利益だし、なにより就職した企業にもご迷惑がかかります。
ですので、転職サイトとりわけコンサルタント(またはエージェント)がいるサービスを活用して仕事を探す場合は、彼らにたくさん情報を教えてもらいましょう。必死に就活していれば、ホワイト企業の未公開情報も内緒で公開してくれます。
近頃は売り手市場とか働き方改革が叫ばれています。
優秀な人材の確保のために、残業を減らしたり有給の取得率を上げたりと、各企業はホワイト企業にならざるを得ない状況になってきました。ブラック企業が蔓延していた、かつての日本では考えられないようなことが起き始めています。
私が失敗した大手の一流企業は、おそらく名前だけで人が集まる分、働き方に対する意識が低くなりがちなのかもしれません。組織が大きい分、変革の難しさもあるのでしょう。
ですので、ホワイト企業への就職を目指す方は、次の2点を心がけてください。
マッチングの質を高めることは、誰にとっても利益になりますから。
私は運が良かっただけですけど、ホワイト企業に転職できて本当に幸せです。有給もちゃんと取れるので、恋人と休みをあわせてデートしたり、提携会社で契約している旅館などを利用して、ちょっとした旅行を楽しんだりしています。
私のこの記事が、誰かがホワイト企業に就職するきっかけになれれば幸いです。