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  • デザイン業界のホワイト企業に転職!ブラック企業の「校了待ち」から解放!

    2020.06.01

    『デザインの業界に就職・転職したいけど、業界の内情が知りたい!』

    デザインの業界といってもいろいろありますが、比較的一般的なのは営業職かもしれませんね。

    そこで今回は、デザインの業界を体験したライターさんに記事を書いていただきました。ブラック企業からホワイト企業に転職したら、一体どうなったのでしょうか?

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    デザインの業界でブラックもホワイト企業も経験!

    私は23歳から30歳まで、2社のデザイン会社に勤めてきました。現在は独立して自営業です。

    会社員経験を重ねて社会のルールや礼儀作法を学びましたが、何より同じ業界で複数の会社に勤務したことは貴重な体験でした。

    なぜなら、最初に入社した会社が「ブラック企業」で、後から入った会社が「ホワイト企業」だったからです。同じ業界でも、社内環境には天と地ほどの差があるのは本当です。

    デザイン業界のブラック企業で起きたこと

    最初に勤めていたブラック企業では、営業マンとして官公庁や大学を中心に印刷物を担当していました。主な仕事内容は、広報誌や入試問題などをデザインして、自社の工場で印刷し納品する業務です。基本的にはルーティンワークですね。

    ところが『営業の管轄はここでまで』『デザイナーの管轄はここまで』といった、仕事の役割分担が不明瞭な職場でした。営業でありながら、専門外のデザインの業務も行わなければならなかったのです。

    原因は分かっていました。デザイナーが少数すぎて、担当業務が限界に達していたのです。デザイナーに回せなかった仕事を営業が行い、顧客からデザインにクレームを出されることは少なくありませんでした。

    お察しの通り、営業マンは専門的にデザイン業務を学んできた人間ばかりではないんです。当然、顧客のデザイン的な要望に応えられるわけではありません。

    そしてデザイン会社や印刷会社にありがちな問題として、「校了待ち」問題が頻出していたのです。

    印刷物はクライアントの校了があってこそ、ようやく印刷に回せます。逆を言えば、校了が遅いクライアントを担当してしまうと、就業時間を過ぎようが日付をまたごうがとことん付き合わなければいけません。

    しかも大手のクライアントになると、『自分達は得意先だから多少の融通は聞いてもらえる』と思い込んでいることがあります。そうやって長年クライアントの無理難題に対応してきた結果、社内全体に『クライアントの言うことは絶対』という空気が蔓延するようになっていました。

    そのうえ「上司より先に帰るな」「有給を取得するのは怠慢」と、上司から直接脅されるような会社だったので、残業時間は増えるばかりだったのです。私は月平均で100時間前後の残業をしていましたが、「みなし残業代」システムにより、大半はサービス残業になってしまいました。

    そんなブラック企業の体質からいよいよ心身ともに限界へと近づき、28歳で自分は別のデザイン会社へと転職したのです。

    転職したらホワイト企業だった!

    驚きました。

    前の会社よりもはるかに大規模なクライアントを抱えていながら、年末年始の繁忙期以外は月30時間前後の残業しかせずに済んだのです。

    自分は営業とデザイナーの仕事を半分ずつくらい担当していましたが、クライアントと「実際の納期よりも早く締め切りを設定する」「校了が遅れれば料金も割り増しになる」などの基本事項が共有できていたので、非常に仕事がやりやすかったです。

    話を聞くところによると、どうやらその会社でも、昔は過剰な残業時間に社員が苦しめられていたそうです。しかしあまりにも過酷な状況が続いたことでメンタルヘルスを病んでしまう社員が続出し、働き方を改革することになりました。

    作業効率化のためアウトソーシングを活用したり、「ノー残業デー」を設定したりして、社員が健康的に働ける環境が整えられていったのです。

    といっても繁忙期はやっぱり忙しい

    もちろん繁忙期になると1カ月近く深夜残業が続きます。その時期には社員全員がピリピリして、あちこちで衝突が起こるなどのトラブルもありました。実際、私も八つ当たりとしか言いようのないことで上司から怒られ不快に感じました。

    基本給でいえば、前の会社のほうが良かったのも事実です。

    しかし、繁忙期はどこの業界にも訪れるもの。何より「仕事もないのに社内で待機させられる」校了待ちから解放されたのは大きな変化でした。

    それに働き方に工夫が見られる分だけ、前の会社に比べれば「ホワイト企業」と呼べると思います。

    デザイン業界で転職を成功させるには?

    自分が転職に成功したのは、「転職エージェント」を上手く活用できたからだと思います。

    登録した転職サイトのエージェントに細かく自分の要望を伝えましたし、企業との面接にも立ち会ってもらいました。

    あらかじめ「残業の少なさ」「福利厚生の整備」は最低条件に含めていたため、エージェントが推薦してくれた2、3社とも内容には満足できました。結局、職種が前社に似ていた会社を選んだので、ホワイト企業に入社できたのです。

    転職エージェントを利用する際、次のポイントは押さえておきましょう。

    • 求人先の企業内部の情報(職場環境など)もしっかり調査・紹介してくれる転職エージェントを使う
    • 希望条件(年収・福利厚生・休み・残業の有無など)を具体的に且つ正確に伝えないとホワイト企業の求人は来ない
    • 希望条件と異なるなら断っていい。
    • 企業に直接聞きにくいこと(給料アップや残業の有無)はキャリアアドバイザー(orコンサルタント)に確認してもらう

    希望条件が曖昧だったり面倒くさがって妥協したりすると、『この人はどこでも大丈夫だ』と判断されるおそれがあり、希望の求人がやってこないことがあります。

    まとめ:ブラック企業で心身がボロボロになるよりマシ

    特にデザイン・広告・web関連などのクリエイティブ関連の業界は、「顧客ファースト」の価値観に流されてしまいがちで、従業員に過酷な労働環境を強いることがあります。すでに某広告業界最大手企業では、若者が過労を苦にした自殺で亡くなっていますよね。

    だからこそ、経験豊富なエージェントにホワイト企業への転職を相談できたのが私の運命を分けました。

    もちろん何もかも満足できるホワイト企業に出会えるとは限りませんが、ブラック企業で心身がボロボロになるよりマシです。

    私のこの経験が、お役に立てれば幸いです。

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