『プログラマーって、労働環境がキツくてブラック企業なイメージしかないんだよなぁ。ホワイト企業なんて存在するの?』
確かにブラックな話しか聞いたことがありませんねぇ。でもそんな会社ばかりではないようですよ。
今回はプログラミングの経験を活かして、ゲーム業界のホワイト企業に転職した経験を持つライターさんに記事を書いていただきました。ホワイト企業のプログラマーの仕事、気になりますね!
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私は現在25歳で、前職では主に家電製品などのソフトウエア開発のプログラマーとして働いていました。IT系の専門学校を卒業して約3年間働きましたが、残業が多く、納期によっては徹夜で作業をすることもありました。
いわゆるIT土方をイメージしていただけると分かりやすいですね。納期は絶対、若さを理由に仕事量は膨大に与えられる世界です。
いくら若くても、そんな働き方が続けば体調を壊します。私も例にもれず、それがきっかけで退職してしまいました。
『どうせどこで働いても一緒。ゲームは好きだから、ゲーム作る会社にでも行こうかな。』
というわけで、プログラマーの経験を活かして、今のゲーム業界に転職をしました。
ところが実際に働いてみると、労働環境や人間関係、待遇面、どれをとっても満足のホワイト企業だったのです。といっても前職が前職なだけに、期待値が低すぎて相対的に良く思えるだけかもしれませんが……。
とりあえず、私の今の会社を少しご紹介します。
まず長時間労働がありません。
基本的に自由な社風です。働く時間もフレックスタイム制を採用しているので、勤務時間の自由度が高いです。
しかし、納期はちゃんとあります。
納期にさえ間に合わせれば自由に働ける環境ですが、逆に言えば、その分仕事の成果を求められますので、自己管理能力が高い人でなければキツいと思います。
私の会社では、社宅も完備しています。
また福利厚生のカードがあり、それを提示することでお得な割引サービスを受けられることがあります。
私が勤めているホワイト企業の部署は若い社員がほとんどで、大きな声で怒鳴ったり、お説教を長時間されたりなんてパワハラもありません。
前職では、上司に怒鳴られることが多く、安心して仕事に取り組む事ができませんでした。新人だったというのもあるかもしれませんが、そうやって詰められるとパフォーマンスって低下しますよね。人間もパソコンも同じです。
またセクハラなどの話もありません。
以前の会社はソフトウエア開発ならではの過酷な労働環境のためか、自分を含め、今となっては同期のほとんどが退職したようです。
しかし、現在働いているホワイト企業のゲーム開発の会社では、退職者おらず離職率がとても低いです。
その理由は次の2つだと思います。
有給休暇が取れる。これがやはり大きいと思います。
以前の会社では、有給休暇なんてほとんど取得した事がありませんでした。が、今の会社では積極的に取得することができますので、プライベートも充実しています。
休日はしっかりと休んで、出勤する時にはしっかりと働くことができる。
結果的に仕事の生産性も上がっていると思います。
今の会社は、女性社員でも長く勤めている人が多く、役職に就いてバリバリ働く人も少なくありません。
理由としては、育休や産休がちゃんと取得できるようになってて、安心して働けるから。そして結婚や出産でブランクがあっても、頑張り次第ではキャリアを目指す事ができる制度が整っているからです。
しかも女性に限らず、自分と同じ部署の男性社員は、共働きのため育児休暇を取っています。
転職する際にゲーム業界の企業を何社が受けてみましたが、労働条件はいろいろあります。
その中で感じた事は、まず大手のほうが福利厚生面では充実しているという事です。ベンチャーでも働き方が自由な会社はありますが、福利厚生となると大手の方に軍配が上がります。
また給与面に対しては、意外な事に比較的小さい会社ほど高い金額を提示していました。しかし前職の苦い経験もあり、おそらく過酷な労働時間を強いられるかもしれません。給与の高さにつられないようにしたほうがいいです。
そしてホワイト企業で働いてみて分かったのが、離職率の低さと復職率の高さです。
制度が充実しているので、離職率が低くなるのはなんとなく分かります。驚いたのは、一度退職した人でも再び復職してくるケースが少なくないことです。
よく聞きますよね。うつ病や適応障害で休職し、そのまま退職になってしまうケース。復職率が低いということは、元の職場には戻りたくないということです。
逆に復職率が高いということは、戻って働きたいという意思の表れが現実となっているわけです。特に女性なら、産休・育休後の復職率の高さには注目したほうがいいです。
そういった事からも、転職エージェントなどで会社の離職率や復職率を明確に確認することが、ホワイト企業を見分けるひとつの目安になるのではと思います。
ゲーム業界やソフトウエア開発などのクリエイティブな仕事は、その業務内容からも長時間労働や残業代の未払いなどが見過ごされるケースが大変多いです。
そしてそれを裏付けているのが、離職率や復職率です。
ゲームやソフトウェア関連の会社にプログラマーとして転職するなら、離職率の低さや復職率の高さを重視するといいと思います。
といっても自分ではなかなか知りえない情報だったり、嘘をついてたりする会社が未だにあるのが実情です。
なので会社の情報をしっかりと調査していて、なお且つプログラミングに強い転職エージェントに相談するなどして、ホワイト企業に就職できる確率を高くしていきましょう。