「どうせバイトするなら、ホワイトな会社とかホワイトな働き方ができるアルバイトがいい!」
アルバイトを探していると、誰しもが思うはず。昨今はアルバイトに不当な労働を課してしまう、ブラックバイトなんて呼び方をされる仕事もあります。
そのため『どこのどういう仕事がホワイトなのか分からない』という方のため、ホワイトなバイトの一例をご紹介します。
今すぐ動きたい方は先にこちらから!
ホワイトバイトについてご説明するには、まずブラックバイトについて知らなければなりません。
ブラックバイトは、近年社会問題となっているアルバイトのこと。残業代不払いや夜勤による割増賃金の不払い、休憩時間を与えない、暴力や執拗な叱責を行うパワハラ、目標未達に伴う罰金や自腹強要など、労働者に著しい不利益を与えるアルバイトのことです。
そしてその反対がホワイトなアルバイト、通称ホワイトバイトというわけです。と言っても、労働基準法を守っている普通のアルバイトのことなんですけどね。
とはいえ、人によってホワイトバイトの感覚は異なります。
基本的にアルバイトなので、動機は「お金が稼ぎたい」というものが大半でしょう。けど、上記のような要望もあるはずです。
そしてその中で、比較的ホワイトな働き方ができるアルバイトであればいいわけですよね。よくニュースで流れるような、不当な労働を強いるブラックバイトなんてしたくありません。
そこで当サイトでは、概ねホワイトなアルバイトとされる仕事を、目的で選べるようにピックアップしてみました。
ただし!
楽で、簡単で、たくさん稼げて、みたいな完璧なアルバイトは一切ありませんので悪しからず。ホワイトなアルバイトというのは、そういう意味ではありません。
お金がたくさん稼げるアルバイトは魅力的ですが、当然それと引き換えにしたデメリットが存在するものです。
それを意識した上で、下記をご覧になっていただければと思います。
時給参考:1,200円~3,000円
家庭教師は稼げるホワイトなアルバイトとして有名で、特に大学生に好まれています。
主な仕事は、室内で勉強を教えること。肉体的な労働はほぼ無く、その割に時給も高いので、今なお人気のホワイトなアルバイトです。
特に医学部を目指す方の家庭教師ともなると、時給は3,000円を超えることもあります。もちろん教える本人が高学歴であることが求められます。
ただし勉強を教えるということは、教える相手の人生に関わる仕事だということです。高い時給は、その責任の高さに対して支払われるものだということをお忘れなく。
日給参考:10,000円~20,000円
治験は稼げるホワイトなアルバイトとして有名です。
主な仕事は、薬として用いられる新薬の効果や副作用を試す被験者となるバイトです。主に通院タイプと入院タイプの2種類あり、薬を服用したあとの体調の変化を検査されます。
「え?リスク高いんじゃないの?」とお思いかもしれませんが、治験で用いられるのは厚生労働省の厳格な基準をクリアした薬です。万が一副作用が生じた場合、製薬会社からの補償や手当が出ることになっています。
入院タイプの場合は、長い時間の拘束や生活の自由が奪われる(外出禁止、指定外の飲食禁止、スマホ禁止などがある)ため、給料も5万円~10万円を越す場合があります。
日給参考:8,000円~10,000円
警備員は稼げるホワイトなアルバイトとして有名です。
主な仕事は、文字通り現場の警備。作業現場や建物、イベントの警備など様々ですが、最大のメリットが日給保証です。日給保証はその日の労働時間に関わらず、日給が満額支払われるというもの。
さすがに実働8時間の仕事が2時間で終わってしまっては半額になるなどしますが、それでもちゃんと日給が出ます。
また交代要員が必ず必要なので、休憩が多いのも特徴。シフトもある程度自由に組めます。
ただし警備員は資格が必要な仕事なので、まずは30時間分の研修があります(※研修でも給料が出ます)。また立ちっぱなしであること、天候の影響を直接受けることから、比較的体力に自信がある方が向いています。
学生や育児に音楽や劇団の活動をされている方は、「お金は確かに稼ぎたいけど、自分の活動の時間を優先したい」ですよね。
それが可能なアルバイトには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
それを意識した上で、下記をご覧になっていただければと思います。
時給参考:900円~1,000円
試験監督(スタッフ)はホワイトなアルバイトとして有名です。
こちらは全国各地で年中開催されている、資格試験の監督やスタッフとしての仕事になります。主な仕事は室内誘導や試験資料の配布、カンニング防止のための見張りをすること。
基本的に座っているだけの仕事もあって楽といえば楽なのですが、楽過ぎてなんの経験にもならないのがデメリット。また単発なので、その日だけしか稼げないのも残念。
時給参考:800円~900円
模擬試験採点も、ホワイトなアルバイトとして有名です。
こちらは全国の中高生が受けた模擬試験の答案を、模範解答をもとに採点を行っていくアルバイトです。近年はPCを使った採点方式になっており、機械で読み込んだ答案が画面に表示され、模範解答と照らし合わせて正誤あるいは部分点を判断します。
某大手教育系企業では、システム化によりアルバイト自身がシフトを自分で決めて働くことができます。
登録しておけば定期的(数カ月おき)にアルバイトの募集がなされるので、時間を優先したい方にピッタリです。また少し仕事は大変になりますが、採点部門のリーダーのアルバイトだと時給が少し上がります。
なお募集に関しては、大学生に限定されていることが多いのがデメリット。
時給参考:その地域の最低賃金による
地元で長年愛されるタイプの個人経営の店のアルバイトは、隠れホワイトアルバイトとして有名です。
あまりネットでは話題になりませんが、こうしたお店はその地元で育った子供がアルバイトに就くなどしているため、学業や活動に理解が得られやすいというメリットがあります。
ただし稼ぎは少なく、求人もあまり出していないのがデメリット。就けたらラッキーですね。
特に将来目指す仕事がある程度定まっている学生にオススメなのが、その業界に関連したアルバイトです。
時給参考:1,000円~1,500円
薬剤師を目指す方、特に薬学生なら、調剤薬局のアルバイトがあります。
主な仕事は薬局の窓口業務や事務。レセプト業務や保険の点数など、薬を扱う仕事がリアルに学べるので、学業に一番近い社会経験ができます。
お金をもらいながら現場が学べるという意味では、ベストマッチなアルバイトです!
時給参考:1,500円~3,000円
教職を目指す方なら、塾講師のアルバイトがあります。
主な仕事は、塾で講師をすること。時給が高い上、教職という教える技術を身に着けるには最適なアルバイトです。
デメリットとしては、アルバイトでも本格的な研修が行われたり、宿題の採点などの時間的な拘束があったり、子供を相手にする特有の苦労もあったりします。
時給参考:900円~1200円
士業と呼ばれる仕事(弁護士、会計士、税理士、社労士、弁理士、司法書士)を目指す方なら、士業事務所のアルバイトがあります。
主な仕事は、士業内での事務や補助。本業は資格がないとできませんので、事務所内の雑務(顧客の応対、資料作成、計算ソフトへの数値入力など)が主な役割になります。
本業を学びつつ仕事ができる上、お堅い仕事なので適切な働き方も期待できるアルバイトです。
デメリットとしては、稼ぎが少ないことのほか、近年事務処理を行うソフトの技術向上により求人が減少していることが挙げられます。
ホワイトバイトがしたいというと、『そんなのは甘えだ!』などと批判が来ます。
ですが冷静になって考えましょう。
そんなことを言っているから、いつまで経っても日本の労働環境は良くならないのです。
アルバイトであっても立派な労働契約が成立しますので、労働基準法で守られなければなりません。むしろ甘えているのは違法な残業や賃金の見習い、ノルマ未達の自腹強要でしかビジネスが成り立たないブラック企業のほうです。
その意味でも、ブラックな職場で働かないことがブラックバイトを淘汰し、求人条件や働き方の改善にもなります。当記事が、ホワイトバイトで働く人が増える助けになれれば幸いです。